九州大学共創学部

初めての「留学生フィールドワーク」を実施 2023.12.25

2023年12月15日(金)、福岡市東区の志賀島(荘厳寺・金印公園)にて、共創学部では初めてとなる留学生フィールドワークを実施しました。

このフィールドワークの目的は、留学生に日本でしか味わえない文化体験をしてもらうこと、そして留学生とサポーター協働の学びにしてもらうことでした。

参加したのは、正規留学生、交換留学生、留学生サポーターに加えサポート教員と事務職員を含む約20名。行きのバス内ではさっそく事前学習をしたサポーターたちが、日本文化や金印についてレクチャーし、楽しい移動時間となりました。

そして最初の目的地、荘厳寺に到着。荘厳寺のルーツは鎌倉時代にまでさかのぼる、大変歴史ある禅寺です。そこで学生たちは坐禅、法話、茶道、書道、写経など様々な日本文化に挑戦。坐禅では30分間、自分の心を静かに見つめ直し、法話では感謝の気持ちを言葉で伝える大切さを「日常の五心」を通して学びました。茶道では博多の「南坊流(なんぼうりゅう)」で点てられた美味しい抹茶と和菓子を味わい、書道では、初めて筆を持つ学生たちも平仮名や自分の名前を書くことを楽しみました。さらに、写経では自らの祈りを記し、奉納しました。特に留学生にとってはどれも日本でしか体験できない貴重と時間となったようです。

荘厳寺の後は、金印公園を訪れました。この場所は、後漢王朝の初代皇帝である光武帝が西暦57年(弥生時代後期)に「倭奴国王」に授けたとされる「漢委奴國王」金印(国宝)が発見された場所として知られています。公園は遠くに伊都キャンパスが望める小高い場所にあり、金印のレプリカも展示されています。留学生たちは、精緻な蛇の彫刻が施された金印に興味深く見入っていました。

日本文化への憧憬や仲間との絆も深まり、「またこういう機会があればうれしい」との声が学生たちから聞かれました。


荘厳寺にて


坐禅


金印公園にて

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