九州大学共創学部

福岡市と共創学部との共同事業「福岡市将来の森づくりのあり方検討」最終発表会を開催(2020.12.23) 2021.1.20

共創学部では、2020年8月より、福岡市との共同事業「福岡市将来の森づくりのあり方検討 九州大学共創学部学生によるアイディア提案」を有志の学生が中心となって進めてきました。その最終的なアイディアを福岡市側に提案する発表会を、2020年12月23日に九州大学伊都キャンパス(日本ジョナサン・KS・チョイ文化館)で行いました。発表者の学生8名が中村副市長や農林水産局長の前で成果を報告し、意見交換を行いました。

本事業は、共創学部が開講する授業「レクチャーシリーズ」で中村副市長にご講話をいただいた際、副市長が共創学部学⽣の積極的な姿勢や熱意に触れられ、共創学部と福岡市との連携事業を進めることをご提案いただいたことをきっかけにスタートしたものです。具体的には、福岡市が検討を進めている「将来の森づくりのあり方」に、共創学部⽣の“みずみずしい”アイディアを取り⼊れたいというご提案でした。

2020年8月に、共創学部の2年生と3年生を対象に、本事業に積極的に参加を希望する学生(森林ファシリテーター)を募集し、8名(2年生4名、3年生4名)の学生が参加しました。本事業を推進する福岡市農林水産局や関係者の皆様と打ち合わせを行い、「福岡の森林・林業をより多くの市民に親しんでもらうためのアイディア」を学生側から提案することを目標に、勉強会や林業の現場視察、福岡県広域森林組合福岡西支店の方々へのヒアリングなどを実施し、アイディアをまとめていきました。その過程では、オンライン会議システムやweb上でアイディアを共有できるマインドマップなどのツールを駆使し、コロナ禍においても直接会わなくてもスムーズに議論できる方法を考えました。

アイディアの検討では、森林と社会の将来のあり方を、保全や経済、観光、林業などの様々な観点に着目し、それらの課題を網羅的に整理し、市民の生活に根ざした複合的な解決策を考えました。最終発表会では、学生たちのアイディアを45分間のプレゼンテーションとして発表し、森林に親しむ方法を「森林に行って楽しむ」、「森林に行かないで楽しむ」の2つのアプローチに分け、「森林に行くときのプロセス」、「市民に親しまれる森林とは?」、「木材の活用」など、いくつかのトピックスに整理し、現在の課題と理想像、解決策を紹介していきました。そして、福岡市の森林に関する総合的な情報発信が必要であることを指摘し、その一案として「森ビジョンマップ」を作成し、森と海を繋ぐ川に注目した”室見川川下りツアー”などの具体的な案を紹介しました。

今回の提案の一部は、今後福岡市で取りまとめられる「将来の森づくりのあり方」に反映される予定です。共創学部では、今後もこのような事業を推進していきます。

〇参加学生(計8名)(敬称略)

共創学部3年生  木村紗彩,清水孟彦,笹川珠希,田崎暖乃

共創学部2年生  藤井裕加,伊藤亜珠希,出崎万結,小林海瑠

サポート教員   藤岡悠一郎,木附晃実,岡本正宏

〇実施スケジュール(2020年)

7月1日 福岡市と共創学部の連携に関する打ち合わせ

8月1日~18日 参加学生の募集・決定

10月23日 オリエンテーションと森のレクチャー

10月30日 現地視察(市有林の伐採作業見学),福岡県広域森林組合へのヒアリング

11月27日 中間発表会 (ワークショップ型発表会)

12月23日 最終発表会

【最終プレゼンテーションの様子】

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【市有林(福岡市早良区)における現地視察の様子】

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