高校生へ一言
日本人の約半数が罹患するといわれる病気「がん」は、未だ最も深刻な医学的課題です。がんを形作るのは異常に増殖する力を持ったがん細胞であり、その遺伝子異常が原因と考えられています。近年、これらを標的とした新たな治療薬や、免疫力を強化してがん細胞を排除する免疫療法が次々に登場し、がん治療は大きな変貌を遂げています。科学的な発見が治療薬の開発につながり、それが私達の病院に届けられて患者さんの幸せにつながるまでには、数多くの分野の協働が不可欠です。本講では様々な面をもつがん医療の総合的な理解を目指します。